第1話 プロポーズ

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そして50分過ぎ、壮真は申し訳なさそうに、お店にやってきた。 「ごめん。会議が長引いて。」 両手を合わせて、”ごめん”のポーズ。 仕事だって言われたら、何にも言えない。 壮真は、私の隣に座った。 「仕事だって、一言連絡ぐらい入れられたんじゃない?」 亜生君は、尤もなご意見。 さすが。 「いや、結菜は言わなくても、解ってくれると思ってさ。」 壮真はちらっと、私を見る。 「……うん。そうだね。そう思ってた。」 「だろう?さすが、婚約者。」 指をパチンと鳴らされ、私と壮真は微笑んだ。 「それでと、紹介はもう終わってるのかな。」 壮真は、私と亜生君を交互に見た。 「名前だけは。」 「そう。じゃあ、飯頼むか。」 お昼休みで来たのか、壮真は早々とメニューを頼む。
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