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「それ、野菜炒めに使う材料だろ。こういう時は、他の具材がいいよ。」
そして取り出したのが、豆腐となめこだ。
うん。見るからに、美味しそう。
すると、玄関が開く音がした。
「壮真だ。お帰りなさい。」
私が出迎えに行くと、亜生君は野菜を切り始めた。
なんて、効率のいい事。
「ただいま。お腹空いた。」
「今、作ってるから、もう少し待っててね。」
すると壮真は、キッチンにいる亜生君を見つけた。
「亜生、おまえ、料理するのか。」
「今日は、みそ汁担当だから、作れるよ。」
「へえ。」
そりゃあ、驚くよね。
急に、キッチンに立っているんだもん。
「結菜さん、野菜切っておいたよ。」
「ありがとう。」
私がタタタッとキッチンに行くと、私の隣で今度は豆腐を切っている。
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