第5話 好きか

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「それ、野菜炒めに使う材料だろ。こういう時は、他の具材がいいよ。」 そして取り出したのが、豆腐となめこだ。 うん。見るからに、美味しそう。 すると、玄関が開く音がした。 「壮真だ。お帰りなさい。」 私が出迎えに行くと、亜生君は野菜を切り始めた。 なんて、効率のいい事。 「ただいま。お腹空いた。」 「今、作ってるから、もう少し待っててね。」 すると壮真は、キッチンにいる亜生君を見つけた。 「亜生、おまえ、料理するのか。」 「今日は、みそ汁担当だから、作れるよ。」 「へえ。」 そりゃあ、驚くよね。 急に、キッチンに立っているんだもん。 「結菜さん、野菜切っておいたよ。」 「ありがとう。」 私がタタタッとキッチンに行くと、私の隣で今度は豆腐を切っている。
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