第5話 好きか

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はははと皆で笑う。 「野菜炒めもできた。料理終わり!」 ちらっと亜生君を見ると、もう味噌汁と、炊きあがったばかりのご飯を準備している。 亜生君って、指示を待たなくても、自分一人で考えて、行動できる人かも。 お陰で私は、野菜炒めを大皿に盛りつけるだけだった。 「ああ、いいね。この大皿感。」 亜生君が箸を持つ。 「施設では全部大皿だったからな。」 壮真も食べる気満々だ。 「頂きます。」 私の号令で、皆大皿の野菜炒めに箸をつける。 「うん、美味しい。」 「味噌汁も飲んで。」 あっ、なんだかこの感じ、いいなぁと思った。 もしかしたら、壮真と二人で新婚生活迎えていたら、味わえなかったかもしれない。 亜生君、この家に戻ってきてくれて、ありがとう。 私は、心の中で感謝した。
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