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ある日の夜だった。
夜中に目が覚めて、寝室からキッチンに向かっていた。
その時だ。
リビングから、小さな灯りが見つけた。
「誰だろう。」
こっそりリビングを覗くとそこには、壮真と亜生君がいた。
兄弟トークか?
思わずキッチンの中に、隠れてしまった。
「最近、どうだ?まだ真央美と会っているのか?」
「真央美とは、喧嘩中だよ。誰かさんが、知らずに真央美に睨みきかせたからね。」
もしかしてそれって、私……?
「でも今は、真っすぐ家に帰って来ているじゃないか。どういう心境の変化だ?」
「何でもないよ。ただ……」
「ただ?」
薄暗い中、二人の会話だけが聞こえる。
おそらくスマホの明りを頼りにしているんだろう。
「……あいつ、俺が家事手伝うと、やたら嬉しがるんだ。」
「あいつ?結菜の事か?」
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