第5話 好きか

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ある日の夜だった。 夜中に目が覚めて、寝室からキッチンに向かっていた。 その時だ。 リビングから、小さな灯りが見つけた。 「誰だろう。」 こっそりリビングを覗くとそこには、壮真と亜生君がいた。 兄弟トークか? 思わずキッチンの中に、隠れてしまった。 「最近、どうだ?まだ真央美と会っているのか?」 「真央美とは、喧嘩中だよ。誰かさんが、知らずに真央美に睨みきかせたからね。」 もしかしてそれって、私……? 「でも今は、真っすぐ家に帰って来ているじゃないか。どういう心境の変化だ?」 「何でもないよ。ただ……」 「ただ?」 薄暗い中、二人の会話だけが聞こえる。 おそらくスマホの明りを頼りにしているんだろう。 「……あいつ、俺が家事手伝うと、やたら嬉しがるんだ。」 「あいつ?結菜の事か?」
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