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「結菜は、パスタ?」
「あっ、うん。」
「俺も同じでいいや。亜生は?」
「俺、ドリアがいい。」
「はいはい、ドリアね。」
いつもこんなパターン。
私の食べる物は、壮真が勝手に決めちゃう。
本当は、これがいいね、あれがいいねって、言いながら決めたいのに。
「お姉さん、おすすめのパスタ二つに、ドリア一つね。」
「かしこまりました。」
だけど、こういう時間が限られている時は、即決の速さに助かる。
ウジウジ悩む人よりは、いいかも。
「そうだ。お二人さん、どう?お互いの印象。」
私と亜生君は、顔を見合わせる。
どうって……
「とてもいい子よ。挨拶もしっかりしていて、びっくりしたわ。」
「ああ、そうだろう。亜生は外ずらいいからな。」
そう言って、壮真は笑っている。
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