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?「ウ~……ヒック」
夜、一人の酔っぱらいのサラリーマンが道を歩いていた。
酔「うぃ~」
バサッ。
酔「う~ん?」
男性は気配を感じ後ろを振り向いた。
だが、誰もいない。
?「……気のせいかぁ?」
男性は再び前を向いた。
?「……」
酔「ウォッ!?」
男性は尻餅をついた。
男性の目の前には、赤いマントを羽織り、赤いハットを被った人物がいた。
仮面をつけたその姿はとても異様だった。
スッ。
仮面の人物はマントから何かを取り出した。
酔「!?」
取り出したのは大きな鎌だった。
仮面の人物の身の丈ほどもある鎌がマントから出てきたのだ。
仮「……」
仮面の人物は、ゆっくり鎌を持ち上げた。
ブゥンッ。
次の瞬間、仮面の人物は大きく鎌を振り上げた。
ビチャ。
ブシュー……。
男性の体から真っ赤な血が吹き出した。
男性は声を挙げることもなく後ろに倒れた。
仮「……」
仮面の人物は死体を少し見ると、何も言わずゆっくりと歩き出した。
地面には大量の血が止まることなく流れていた。
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