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あれは、暑い蒸し暑い、夏の日だった…
あれは夏の嵐が来ていた頃だった。私は1人、'’出る,,と噂の廃墟に来ていた。
「ここか…」
私は愛する姉の病を治すために来たのだ。
姉は去年不治の病にかかってしまった、菌が傷口から入り込み体を蝕んでいってある日腐って死んでしまいというなんとも醜い病だ。
私以外の家族や親戚はこの遺伝的ともいえる病にかかって死んだ。しかし私は元孤児で血は繋がってないのだ。
姉は私に優しくしてくれた、私を変な目で見る親戚などを怒ってくれた、だから今度はわたしが助けなければ。守ってくれた家族のためにも…
「必ず助けるからね。お姉ちゃん」
「こりゃお化けが出ると言われても仕方ないかも…」
歩くたびにギーギーいう床
埃
沢山の蜘蛛の巣
「そういえばここの奥にある''永遠のバラ,,を持ってくればいいのよね」
ここにある''永遠のバラ,,とは、そのバラを手に入れたものの家族は長生きすると言う伝説のものだ
「伝説を信じるって馬鹿みたい…でも探さないと。」
すると近くで物音がした
ガチャン
「ヒィッっ」
ここここ、怖くない、怖くない、怖くなんかないんだから…
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