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太一の日常には、柊とは別の女性がいる。
そして柊の日常には、太一とは別の男性がいる。
2人は互いに、非日常的な存在だった。
毎日いくつかの連絡を取り合い、たまにこうして会うことができればそれで十分なはずだった。
なのに今この瞬間、柊は太一が日常になることを願ってしまった。
そんな願いは叶わない。
一緒にはなれない。
そんな絶望感と矛盾するように、柊は太一が非日常でなくなることへの恐怖を感じた。
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