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カーテンの隙間からこぼれた陽の光で、柊は目が覚めた。
隣には、太一が小さな寝息を立てて眠っている。
柊は一瞬夢かと思い、すぐに思い直した。
そうだ、太一くんと旅行に来ていたんだった。
2人で旅行するのはこれが初めてのことだった。
太一とは、月に2、3度会えることもあれば1度も会えない月もあり、今回会うのは1か月ぶりだった。
昨日は帰らなくていい喜びを噛み締めながら、2人で抱き合って眠った。
どうやら寝ている間に太一の体から離れてしまったようだ。
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