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素直な心
素直な心をもった人が、スポーツや勉強など、学びにおいてよく伸びるらしい。頑固だったり、反抗的だったりの云々かんぬんが学びの邪魔になるらしい。
納得する部分がかなりありつつも、じゃあプロのスポーツ選手はみんな本当に素直なのか?などと勘ぐりを始める時点でもう私は素直ではない。幼いころから天邪鬼だった。
これが欲しいか、と言われればいらない。これいらないよね、と言われればいる。全てにおいて自分の感情関係なく、一度は否定したくなる性分である(面倒くさっ)。
中学校の部活や高校の部活は真面目に素直に練習していたと思う。
特に中学校のバスケ部顧問の先生がとても熱血で好きだった。女性で美術の先生なのに、予想外の運動量と激しさ。そのギャップがたまらなくよかった。スーパーロングの髪の毛を、いきなりショートカットに切ったのも好感がもてた。
ミニバスなどジュニアがない中学校のバスケ部なので、弱小。先輩たちが試合に勝っているところは見たことがなかった。私たちの代でぽつぽつ勝てるようになり本当にうれしかった。
小説の向上にも同じことが言えるのだろう。素直さ。もちろんそれだけではないと思うが、関係はあると思う。
もしかしたら以前にも書いたかもしれないが、直木賞作家道尾秀介は、子どものころから本ばかり読んでいたというわけではないらしい。高校生のころの彼女が純文学好きで、どんなものかと読むようになったのがきっかけ。そのときに純文学をかなり読んだらしい。
大学生のころできた彼女は阿刀田高が好きで、そのきっかけで貪るように彼の作品を読んだという。
ちなみに私は彼氏や友達などの影響をあまり受ける方ではない。人が好きなものを否定はしないが、私自身も好きになるということはそんなにない。ゼロではないが少ないと思う。
どちらかというと、片想いしてるときの方が影響を受けやすい。何が好きなのか何が嫌いなのか無性に気になり、どういう人なのか気になり、知ったらうれしくて影響されてしまう。好きな人に少しでも近づきたくなるのだ。
付き合ってある程度わかると、影響は凪。道尾秀介のように、パートナーが好きなものを素直に受け入れるような人間であれば、私も今ごろ直木賞作家だったかもしれない。
……あ、すみません。それはないですね笑。
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