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すごいよ、ハンギョドン
みなさまはハンギョドンをご存知だろうか。
言わずと知れたサンリオキャラクターの一つである。サンリオといえば、普遍の人気を誇る数多のキャラクターたちを生み出してきた。
私が子どものころはハンギョドンもそれなりの人気があった。だがいつの間にか見かけなくなっていき、そういうキャラクターたちもたくさんいると思う。
しかし、大人になって東京の会社で働いていたときの話。かれこれ十数年前の話だ。
同僚が突然大崎の方から帰る、と言い出した。いつもは五反田から帰るのに……はて?、と思った私はもちろん尋ねる。何で大崎なの?と。
「ハンギョドンに投票しなくちゃいけないから」
「投票?」
「うん。ハンギョドンに十位以内に入ってほしいの」
「十位以内??」
当時の私には、何のことを言われているのかさっぱりわからなかった。
「そう。サンリオキャラクター大賞があるんだけど、ハンギョドンが全然十位に入ってくれなくて。大崎にはサンリオの本社があるから投票しに行くんだ。これから毎日行かなきゃ」
彼女の話しぶりからだと、一日に投票できる限度数があるらしく、毎日通わないといけないらしかった(はっきりと確認したわけではないので、誤情報ならごめんなさい)。
ハンギョドンといったら昔のキャラクターだと思っていたのに、未だにこんなにも愛されているのだと当時はたいそう驚いたものだ。残念ながらその年も十位以内には入らず、彼女はたいそう落ち込んでいた。
あれから十数年経った先日のこと。たまたま雑貨屋さんで、中学生くらいの女の子たちがハンギョドンのグッズを友達にプレゼントする、という話をしていた。
まさか!?と耳を疑ったが、確かにその雑貨屋さんにはハンギョドンのグッズがたくさん売られていた。
もうハンギョドンが人気になることなんてないと思っていた。時代は繰り返されるけれども、ハンギョドンは繰り返されないと思っていた。
ほんとごめん、ハンギョドン。
ちなみに2023年度サンリオキャラクター大賞の結果を検索したところ、ハンギョドンは七位だった。
しっかりと十位以内に食い込んでいる。
すごいよ、ハンギョドン。
全然知らないキャラクターも多くてびっくり。小さいころにわりと好きだったあひるのペックルもご顕在でびっくり。まだいらしたのね笑。
ばつ丸もけろっぴもたあ坊も、まだお元気だったのね。もんきちも、るるる学園も、みなさまお元気そうで何よりです。
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