新型コロナと舞台とAKB48と②

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新型コロナと舞台とAKB48と②

 秋葉原ドン・キホーテ(八階)にAKB劇場があるのは有名な話だった。私も知ってはいたが、足を踏み入れるのは初めて。今はどうだかわからないが、当時はメンバーの写真が全員分貼り出されていた(研究生もだったような……)。  劇場とかいう名前なのでどんなものかと思ったが、ライブハウスに近かった。サエちゃんの「クロークがすぐにいっぱいになるから」という助言のもと荷物を先に預けに行ったので、問題なく預けられた。  何分前に会場に行ったかなどは、全てサエちゃんにまかせていたので全く覚えていない。今ならコンサートやイベントに一人で行くことが多いので自分で考えるが、そのときは本当に初めてな勢いだったのでサエちゃんにまかせきりだった。  サエちゃん、あのときは本当にありがとう。 と再会したら言いたいが、仕事を辞めてしばらくして、自然に連絡が途絶えた。  開場前にはかなりの人だかりができていたが、予想通り男男男。私とサエちゃんはわりと目立つ。ちらちら視線を感じるが気にはならない。オタクっぽい男の子ばかりなのかと思ったが、全然違って普通っぽい男の子もたくさんいた。  開場され、会場内に入るとライブハウスよりも小さいんじゃないかと思えるほどこじんまりとしていた。たぶん、どこの席でもメンバーの顔はちゃんと見える気がする。  女性限定シートといってもちゃんとした座席ではなく、太めのバー?の上に座る感じだった(記憶が曖昧なので違っていたらごめんなさい)。これも今はちゃんと座席になっているかもわからないが。  女性限定シートの列は会場の中央辺りで、私たちは若干上手よりだった。今日のためにYouTubeで色々見たが、役に立ったような立っていないよう微妙なライン。なぜなら知らない曲でも十分に楽しめたからだ。  楽しかったが、彼女たちの歌が上手かったかなどの細部はよく覚えていない。とにかく、ファンたちの声援がすごくてそれに高揚した。オタ芸なるものもどうしても見たくて、こっそり振り返って立ち見の集団を見ると、サイリウムがあまりに美しくてより一層興奮。  「怖いからあまり見ない方がいいよ」とサエちゃん(笑)。同じアイドルオタク仲間でも怖いらしいから、少し笑ってしまう。私は怖くはなかった、とにかく一生懸命でかわいらしく見えた。  結局私たちは、初代メンバーの多いAチームのライブ参戦となったのだが、メンバーを知らなくても誰が人気か掛け声ですぐにわかる。まずは、こじはること、小嶋陽菜。あいの手は 「はるはるはるはるっ、はるなぁーーー!!」 つい私も叫びそうになるほどわかりやすかった。小嶋陽菜は今と全然変わらない、テレビで見たままお人形さんのようなかわいらしい感じだった。  もう一人、絶大な人気だったのはまりこ様。そう、篠田麻里子だ。今もだが、個人的にはテレビで見ていてもそんな突出した魅力は感じたことがない。そもそも好みでない。しかし、生で見てびっくり。顔小さい、細い、背が高い、顔がハーフのように美しい。  歌は上手くなかったけれど…… (ここははっきり覚えている笑)  生で見るといろいろわかるものなのだ。篠田麻里子には本当に驚いた。テレビだと劣化して見える気がした。(ちなみにその日、私が好きになったメンバーは、ともちんこと、板野友美)  当然MCもあったが、内容はたいしたことがなくて(笑)、女子高生がどうでもいい日常会話をしている感じだったが、男性たちはそれだけでもかなり喜んでいた。アイドルってそういうものなのかもしれない。  私も好きな俳優を見れるだけでうれしい。演技してくれてたらなおうれしい。握手とかハグとかしてくれたらもっとうれしい。AKB商法をされたらちょっと悲しくなるけれど、買っちゃう気もわかる。わかっていても買いそう。そんな商法なくても、ファンミーティングはしてほしいと思うし。  さて、話はかなりそれてしまったが、少しずつ舞台、コンサート、イベント、スポーツ観戦に行けたらいいなと思う今日このごろ。カラオケもだいぶ行っていないし、舞台も見に行きたいし、コンサートにも参戦したいし、飛行機に乗ってどこか遠くへも行きたい。  先にも述べたが、いつかサエちゃんに再会したら「ありがとう」を言いたい。  アイドルとアイドルファンの素晴らしさを教えてくれてありがとう。
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