夏の終わりの線香花火

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線香花火の光りの塊がぽとんと地面へ落ちた。 一番最初に線香花火が消えてしまったのは、 言い出しっぺの虎太朗だった。 「ちぇ、俺かぁ...」 虎太朗がそう言って頭をうなだれた。 「虎太朗は好きな人いるの?」 香菜がそもそも思っていたことを聞いた。 虎太朗には好きな人なんているのだろうか。
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