夏の終わりの線香花火
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「そんな片付けるもんないけど?」 虎太朗が不思議そうな表情を私に向けた。 「いいの。私も手伝う。」 そう言って二人で花火で使った物をもって 家へ向かって歩いた。 「美穂、お前も泣いてるじゃん」 虎太朗が私の前を歩きながら言った。 「泣いてない。泣いてるのは香菜だよ。」
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