夏の終わりの線香花火
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すると虎太朗が立ち止まった。 そして私の方へ振り向いた。 「嘘つくなよ。強がってるだけだろ...ほら泣いてるじゃん馬鹿。」 気がつくと私は泣いていた。 勝手に涙が溢れていたのだ。 「あれ、おかしいな...」 私はポケットからハンカチをとりだし涙を拭いた。本当は辛い。だけど私は凉一の恋を応援しなきゃいけないんだ。
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