夏の終わりの線香花火

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虎太朗は少しいじけたような口調だ。 「別に大丈夫だろ。振り回すぐらいさー」 「でもさ、せっかく花火楽しくしてるのに火傷したら悲しい思い出になっちゃうでしょ?」 私がそう言うも虎太朗は納得いかない顔だ。 虎太朗が危ない行動をすると私はいつも注意してしまう。まるで弟を見ているような気分だ。実際、虎太朗は私より年下で中学二年生だし。最近少し生意気になってきた。 「まぁ火傷しないように気をつけて花火しような。」 凉一がそう言い虎太朗の機嫌をとる。
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