夏の終わりの線香花火

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私は凉一に伝えたいことがあった。 凉一のことがずっと好きだということを。 だけど言わずに心の中に閉まっている。 だって凉一は香菜のことが好きだから。 凉一は香菜のことを見つめていた。 そして、香菜の方へ向かった。 「香菜は、また何か考え事してるの?」 凉一がそう言い香菜の隣で花火をしている。 香菜は凉一の顔をじっと見つめた。香菜はとても可愛い。小さくて優しくて女の子らしくて、物静かだけど自分の芯を持っている。 香菜の大きな瞳は真っ直ぐ凉一を見ていた。
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