夏の終わりの線香花火

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「私、ずっと好きな人がいるの。」 香菜が突然そう言った。 私は急に香菜がそんなことを言うので驚いてしまった。 「そうなんだ...俺もいるよ。」 香菜の側にいた凉一がそう言った。 凉一は香菜の顔を見つめた。 凉一の顔は真剣だった。 普通の花火がなくなり、残りは線香花火だ。
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