記憶喪失

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─────── ────── ───── 『ねぇ、瑠斗くんっ。僕と遊ぼうよ!』 『うんっ!いいよ』 『は?瑠斗は俺と遊ぶんだ!』 『ええと…じゃあみんなで遊ぼうよ!ニコッ』 『『っ……///』』 『さ、早く行こ!』 『うん!』 『ああ!』 -------❁ ❁ ❁------- 「………うう〜ん」 なんだか懐かしい夢を見たような気がする。 「おはようございます。瑠斗様」 「……おはよう」 名前が分からず返答に困り、ついぶっきらぼうな答えになってしまった。 身体を起こそうとすると、背中を押さえて起きるのを手伝ってくれた。 「ありがとう」 「……夜弥」 「え?」 「名前が分からないのでしょう?(わたくし)夜弥(やみ)と申します。なんなりとお申し付けください」 「う、うん。ありがとう夜弥」 「さ、朝食が用意されていますのでどうぞ召し上がってください」 名前を呼ぶと嬉しそうな顔をし、朝食をすすめてきた。 いかにもな病院食で、簡素なお粥とフルーツだった。 「もう3日も眠っていて、胃が弱っていますので我慢して食べてくださいね」 「う、わかった」 嫌そうな顔が出ていたのだろうか。 でも3日眠っていたのなら仕方ない。 事情は知らないが一大事だったのだろう。 お腹も空いているし、スプーンを握りしめパクパクと食べ始めた。
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