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EP.1 サヨナラ世界、コンニチハ異世界
side:M
「篠宮社長ー!もう、ここのお魚どれも新鮮ぷりぷりでとっても美味しいです!!」
「真白は相変わらず幸せそうに食べるよなぁ」
「いや、本当に美味しいもの食べれて幸せですし!そしてこれから美味しいお酒も飲めるんだからテンション上がりまくりですよ~」
「お前の場合、カップラーメンでも幸せそうに食うだろ」
「いやいや、これはね篠宮社長が食べさせてくれる高級なご飯だから美味しいし幸せなんです~!」
「流石、No.1キャバ嬢は口がうまいなぁ」
「お褒めに預かり光栄でーす!まぁ、私は自分が思ったことしか口にしてないですけどね。あ、社長!そろそろ行かないと私遅刻になっちゃうんで行きましょー!」
腕に着けているお気に入りのBVLGARIの腕時計に視線を落とすと、出勤時間の30分前になっていた。
ここからタクシーを使ってお店まで20分。
今出るとジャストな時間にお店に着けると思い、最後の一口になっていたサザエのなめろうとお猪口に一口分だけ残っていた日本酒を流し込む。
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