美容院

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かみをきりたいんです かみを だってねわたしのかみのけぼうぼうでしょう ぼうぼうったらありゃしないわぼうぼうなんだもの かんせんしゃがたくさんいるから こわくていけなかったのごめんねびようしさん だってねわたしのかみのけぼうぼうでしょう かんがえてもみて いつもにかげつにいちどいっていたわたしが よんかげつもそのまんまにしておくなんて まあかんがえられないことよ ああかみをきりたい まとまりのよいりんすをつかっても わたしのよくぼうはきっとみたされない ほおにまだつめたいかぜがあたっていたさんがつのへいじつに かみをきってくれたびようしさんのしせんはやわらかだった なつがきてえあこんにいりびたりになっているいま しせんはまだやわらかいのだろうか かみをきりたいんです かみを こんらんのよのなかになって げしゅたるとほうかいをおこしたわたしのあたまが もっとくちゃくちゃにならないように かみをきりたいんです かみを だってかみのけくちゃくちゃだと せいかつにつかれたひとみたいでいやなんだもん おしゃれしたいのよ あたらしいあいしゃどうだってかいたいのよ ねいるだってかわいくしたいのよ そんなことをおもいながら あさからばんまで だれにあうともなく かりずまいのへやでのくらしはつづく
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