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跳ね除ける力が入らないのは酒のせいか、それとも溶けるような唇の甘さに飲み込まれたか。
「その笑い方は癖ですか? 見た目は凍り付くようなカッコ良さなのに中身はヘタレっぽいって策略ですか? なんかもう隙だらけで僕……!」
イロイロ言われてるけど頭が追い付かない。
「こういう事、したくなります……」
二回目のキスは、そっと遠慮がちに近づいてくる唇を俺の方から迎えに行った。
どちらからともなく差し出した舌を絡め取り、甘くて柔らかな感触に夢中で酔いしれる。
「ん……。ふ、ぅ……ッ」
七瀬の口から熱い吐息がこぼれ、それを閉じ込めるように頬を掴んでまた唇を塞ぐ。
ちゅく、と互いの唾液を分け合う淫靡な音に煽られて、俺は圧し掛かって来る七瀬の背中を無意識に引き寄せていた。
「なあ、こういう事したくなるって……」
耳朶に唇を這わせながら、さっきからずっと俺の太ももに押し付けられている硬いモノに手を伸ばす。
「……こういうコトもか?」
「んぁ……ッ……!」
スラックスの上からなぞっただけで、七瀬がふるるっと小刻みに震えた。
「だめ……です。僕、止まんなくなるよ……?」
「今なら止まるのか?」
「今、なら……」
苦しそうな前のファスナーを開けて硬直した根を開放してやると、それはすでに下着を濡らしていた。
「ほらみろ。キスだけでもうこんなになってるのに?」
「だって初音さんのキス、気持ちぃ……。エロいよ」
「そうか。じゃあ」
下着を引き下げ、そそり勃つ七瀬の淫茎をジワリと握り込む。
「や……ッ、ぅ……」
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