転生編 3話

3/3
124人が本棚に入れています
本棚に追加
/93ページ
『少し話が変わるがお主が唯一やっていた乙女ゲームがあったじゃろぅ?』 あぁ~。あったあった。確か『出会えた奇跡』だったけ? 高1の時の罰ゲームで買わされたんだっけな~。懐かしいな~。でも、僕が男を攻略しないといけなかったのは少々心にくるものがあったんだけどな...。 おかげで、乙女心が少しわかった気がするんだよね...。 『それでなぁ、お主あの乙女ゲームを全クリしただろう?』 あ~、そうそう。罰ゲームの内容が【今をときめく女子に人気の乙女ゲームをを集める】だったんだよね...。 あれはきつかったな...。高1の夏休み中、ずーーーーーっとあのゲームを一生懸命やってたんだよね~。 あいつらに会うたびにゲームの攻略状況を聞かれるから、頑張ってやったんだっけ...。あいつらも人が悪いよね...。 たしか、ゲームにはレベル設定があって《簡単・普通・難しい》の3段階。 しかも5人の攻略対象者と2人の隠し攻略対象者にそれぞれ6つぐらいのエンディングがあったし、特別ルートとして逆ハーエンドとかシリアスエンドとかあったな~。いや~、バットエンドの種類もハッピーエンドの種類もたくさんあったし、レベル設定によってストーリーもそれぞれ違っていて楽しかったな~。 まぁ、2度目はないけどね...(苦笑) 確か、運営の人はいるけど製作者は誰か分からないって言わr『そのゲームを作ったのが儂と他の神々なのじゃ。』 ………………えぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!神さま達が作ったの?! え~なにそれ、凄過ぎでしょ~!だからあんなにストーリーとか豪華だったんだね~。なんか納得ーって感じがする…(笑) ん?というかこの話関係あるの? 『もうちょっと落ち着いて、儂の話を聞けぃ。それでなぁ、このゲームを作ったときに全クリ&全スチルを集めるのは難しいから、もし、達成することができた人がいるのならそいつをこのゲームの世界のもととなった、ある世界にさせようという決まりを作ったんじゃ。』 へぇ~、そうなんだぁ~。じゃあ、その人ラッキーだね~。転生なんて人生でなかなかできないことだもんね~。 『それでなぁ、お主をその世界に転生させようと思っておるんじゃが、どうかのぅ?』 …………………え゛?
/93ページ

最初のコメントを投稿しよう!