18話

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18話

「じゃあ、あの…私もお風呂いただきます。」 「…ん。」 突然始まった住み込み家政婦生活も今日で1週間。 家はそのまま置いてあるけど、荷物は亜門さんの命令で家具や家電以外殆ど持ってきた。 亜門さんの隣の部屋が、私の住み込み用として宛がわれたわけだけど… 「住み込みってよく知らないけど…こういうものなのかな…?」 隣と同じぐらい広い部屋は、元々置いてあったという家具も高級そうで、1週間経っても触るのに躊躇してしまう。 だから、未だに荷物の殆どはスーツケースや段ボールの中。 だって、私の中の住み込みのイメージと違いすぎて恐縮してしまうというか…。 トイレとお風呂が共用なのはマンションだし仕方ないとしても、部屋は物置みたいになってる狭い部屋で良かったんだけどな。 そもそも、何で今更急に住み込みなんて言い出したのか、やっぱりよく分からないんだよね。 「はぁ~…このお風呂に入れるのだけは、住み込みになって良かったことかもしれないな。広すぎて掃除してる時は大変だけど、入る分には優雅な気分になれるし。」 まあ、明日また掃除することを考えると気が滅入るんだけど。 「結構時間経ったような気がするし、そろそろ出ようかな。」 あ。 出る前に、明日の自分の為に少しだけ掃除しておこうっと。
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