僕と魔女の夏の思い出

1/22
10人が本棚に入れています
本棚に追加
/22ページ
 僕が今住んでいる家と、僕がうまれた町のあいだでは、毎年、大きな花火大会が行われる。  そこには屋台が出たり、盆踊りを踊る場所が準備されたり、歌を歌う人のためののステージが組まれたりする。  バスや電車を乗り継ぐと、僕の住んでいた家からはそんなに遠くないので、夏になると、同じ学校の人たちは、皆そこに行っていた。  でも、今の僕には、ちょっとそこは、想像するだけで身震いしてしまう場所だ。
/22ページ

最初のコメントを投稿しよう!