1話「未来の嫁は小学生!?」

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1話「未来の嫁は小学生!?」

「俺はロリコンじゃない」  俺は言った。 「神に誓う」 「貴様の信じる神にもロリコンの容疑がかかっている」  俊吾(しゅんご)(おごそ)かに答えた。 「俺は断じて、彼女に不埒(ふらち)な真似を働いてはいない。指一本触れていないし、卑猥な知識を吹き込んだりもしていない。もう今日だけで俺は、このセリフを五千回は言ってるぞ! いい加減信じてくれ!」 「分かった。ひとまず信じよう」  俊吾は正座を崩し、顔を歪めた。足が痺れたのだろう。 「だが、いちばん大きな問題はそこじゃない。問題は、貴様が幼き天使のピュアな恋心を弄んでいるということだ」    その点については、俺も反論の余地がなかった。 「そうだぜぇ。オイラたちが問題視してるのは、つぅまり、お前の根本的な人間性についてさあ」  (れい)が俊吾に同調する。コイツは、歯と舌がミラクルスイートな飴玉でできてるんじゃないかってくらい甘ったるい声でしゃべる。コイツの見た目がミラクルビューティフルな美男子じゃなかったら、今ごろ八つ裂きにしてやっているところだ。 「君たちの言い分はもっともだ。俺は悪いやつだ。狙ったわけではないとはいえ、結果的に一人の幼きエンジェルの世界観を歪め、あまつさえ純粋無垢なハートを翻弄してしまったことは、ああ、万死に値するさ。でも、でも……」 「そうとも。貴様は万死に値する。だから今ここで死ね」 「そうだぜぇ。それかツイキャスで全裸謝罪動画を配信するか、どっちか選びな」 「……」  ダメだ。コイツら、あくまで俺を人類の敵と見ている。
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