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――ニャー···、
「···ぁ、のあ······、乃彩」
『···ん、おねえちゃん?猫は?』
「猫?夢なんじゃないの?それより朝だよ。温泉、乃彩も行くんでしょ?」
そういえば昨日の夜母と姉とそんな約束をした、······ような気がする。
『行く。』
「じゃあ準備して。お母さんは今私と乃彩の分もタオル取りに行ってくれてるから」
『浴衣は?』
「昨日ご飯食べたら観光行くって言ってたでしょ。ほら、待ってるから準備来て。」
『分かった。』
『えーと、あった』
―チリンッ
『え、鈴?って、これ置いて来なかったっけ?』
んー、間違えて持って来ちゃったのかな?
「乃彩ー、まだー?」
『あ、今行く。』
持っていた鈴をリュックの小さいポケットに入れて姉の元へ急いだ。
そういえばさっきまで何の夢を見てたっけ?と考えながら。
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