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「ん〜、気持ちよかったわね〜」
「確かに、もっと入っていたかったくらい」
「そうね〜。」
『···いや、もういいでしょ。二人とも何分浸かってたと思ってるの』
「え〜?そこまでじゃ無いわよ?」
「いつもよりちょっと長かったくらいよ」
『まあ、普段から長いからね』
いや、長すぎだ。何故なら姉と母は今上がったが私はもう髪まで乾かし終わっている。
「乃彩ちゃんが早いのよ〜」
『いや、普通だから。お姉ちゃん達のこと待ってようか?』
「ううん。先に行ってていいわよ〜。渚颯さんと空くん―お父さんとお兄ちゃん―にもう少しで行くって伝えてくれる?」
『分かった。』
出て行こうとすると洗面台に銀色の指輪があった。
『あ、お母さん。そこの指輪忘れないようにね』
「?あ〜、ありがとう乃彩ちゃん。」
それだけ言って私は温泉から出て、兄と父の元へ向かった。
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