1)余りに自然な再会

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  「和泉さん、どうしたんスか!?」 「和泉さん!!」  周囲の言葉はガン無視。何も言わず、和泉はゆっくり、一歩、二歩とギャル男に歩み寄り。 「…… 今日はオレの負けで良い!」 「はァ?????」  浄閑ども、ズッコケたよね。意味分からなかったから。  もちろん、殺る気満々の播磨の連中も一気に戦意喪失して、どっと笑いに包まれた。嘲笑の声だったけど、和泉は動じる事無く、「てめーら帰るぞ!!」とあっさりヤンキー共を引き上げさせたんだ、その本気具合が分かる。  …理由は、その時の和泉は一切口にしなかった。それが、どうやら播磨のヘッドであるギャル男……翔の胸に引っ掛かっていたらしい。  訳分からない展開だけど、残念ながらこれが二人の出会い…厳密に言えば、『再会』だ。  翔も、この時良く浄閑を追わなかったと思う。それが信条、なんて後に言っていたが、それだけではなかったんだろう。アルビノと言う大きな身体特徴を持つ和泉を見て、何かを思い出していた事も関係しているのかもしれない。  
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