婚約

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私は日勤を帰宅。 邸宅は昔ながらの屋敷を自社の建材で大改造して、洋風にリフォーム。 今昔の調和のとれたモダンな建物に変わり、私は大満足していた。 「お帰りなさい…瑞希」 「ただいま、お母さん」 母が私を出迎える。 父の秘書を務めていた母だけど、兄を産み、姉を産んだ後は仕事を辞めて…姉の看病に明け暮れた。 そして、姉が十三歳の時に、私が産まれた。 兄は私に見向きもしなかったけど…姉は年の離れた私をとっても可愛がってくれた。 姉の許婚の隼也さんも同様。 一人息子の彼にとって…私は妹同然だった。
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