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ダイニングルームで母の手料理を食べる。メニューはハンバーグと豆腐の味噌汁、切り干し大根の煮物に母さん自家製のぬか漬けのきゅうり。
「お母さん…私…もしかしたら…結婚するかもしれない」
「えっ?」
彼氏の居ないと言っていた私に突然の結婚話。
母は目を円くして私を見る。
「相手は?」
「高木隼也さん…高木院長のご子息・・・」
「隼也君と??」
「うん・・・」
「…でも・・・隼也君は…彩芽の・・・」
「分かってる…」
彼はお姉ちゃんの元許婚。でも、私はそれでもいい…
―――私が隼也さんを愛してるから…
「高木院長には二人で今日…言ったから…お母さんの方からお父さんに言っておいて。近々、隼也さんが挨拶に来るから・・・」
「分かったわ…おめでたい話なんだけど…何だか少し複雑ね…」
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