プロローグ

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「カラダに凄く力入ってるぞ。瑞希…お前…まさか…経験ないのか?」 「ありません…」 「…処女か?」 「そうです・・・」 私は彼に強く返した。 「へぇー…」 彼は乳首から口許を離して、指先で弄ぶ。 「あぁ…ヤッ…」 彼の白衣のポケットに忍ばせたPHSが鳴り響く。 彼は私のカラダから離れて、額に零れた長い前髪を後ろに掻き上げて、執拗に鳴り響くPHSを手にした。 きっと、急患だろう… 私は慌てて乱れた着衣を整えた。 「…悪い。お前の診察は終わりだ…いいカラダに成長したな、瑞希」 涼し気な顔してセクハラめいたコト言う隼也さん。 「じゃあな…」 彼は何食わぬ顔で手をヒラヒラさせて私を残して、出て行った。
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