愛しい彼女

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今日から僕は彼女と同棲する。 彼女と僕が会ったことを他人は偶然と呼ぶのだろうが僕にとっては必然だった。 一目で彼女に心奪われ、彼女が誰の者にもなっていないことに安堵した。 すぐに彼女を迎え入れる準備を始めた。 自然に囲まれた静かな田舎町の広い庭付きの一軒家に引っ越した。 彼女のための生活用品を買い揃えた。 食器や家具も彼女に似合いそうなものを選んだ。 洋服や彼女が退屈しない様におもちゃも色々な種類を準備している。 彼女の趣味が分からないから、気に入ってくれたものを後から増やすつもりだ。 居心地がいいように彼女の事を考えながら家の中に配置していく。 きっと彼女も気に入ってくれるはずだ。 彼女が自由になれるのはこの家だけ。 でも、僕は優しいから家の外にも出してあげるよ。 その時は僕と一緒でリード付きだけれどね。 彼女との生活を考えると昨日は興奮で眠れなかった。 さぁ、愛しい彼女を迎えにいこう。
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