10日目

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10日目

「どういう事だよ!」  窓に映った三上さんに詰め寄っていた。  帰る時間になりお互い手を振った。すると三上さんの右手は消えていた。『あっ』と気づいた時にはもう遅い。見てしまった。 『今日ね、見たらなくなってたの。もしかしたら消えちゃうかも』  一度も目を合わせずに、早口で言った。
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