世界征服の花
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植木鉢の惨状を実感した九太郎と瑛太は顔を見合わせ次の言葉を失った。 茶色の植木鉢が割れ土がアスファルトの上に溢れている。手で集めて再び違う植木鉢に植えたとしてもこんな状態であれば小さな種ならば何処かに飛んでいってもおかしくない。 「僕達の夢が叶う花のもとが......」 涙声の九太郎が膝に顔を伏せ小さく肩を揺らしはじめた。
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