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..........あの人って本当に未来人なのかな。
パンッ
二人が記憶をたどり終えたと同時に瑛太の掌に乗せた【心】と刻まれた種が大きな音を立てて破裂した。
「あああ!」
慌てる二人の目の前で突然パウダー状に粉砕した球体はキラキラと空気に溶けるように消えていく。
「にいちゃん!消えちゃったよ!」
九太郎がすがるように球体が消えたあたりの空気を手のひらでかき集めるが何も起こらない。瑛太は必死になっている九太郎を無言でながめ何か考えていた。だがやがて瑛太はゆっくりと重い口を開く。
「九太郎。なんだかさ。俺たち変わった気がしないか?」
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