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「え!?」
瑛太は即座に自分の帽子の下のパッツン前髪を触るが伸びてはいない事を確認しがっくりと肩を落とす。
「いや、胸の中っていうかさ。真ん中の方が熱いんだ。」
「え.....。あ、本当だ!」
確かに毎日ずっと山本に怯えてばかりいた落ち着かない身体の中は今ではしっかりと芯が出来たように熱くて安心している。
いつの間にかとても明るい力がみなぎっているのだ。
「思うんだけど俺たちあの植木鉢を持ってからなんだか山本が怖くなくなったんだよな。」
瑛太の言葉に何かを感じた九太郎が笑った。
「きっとさ、僕達の心の種に力をくれたのかもしれないね!」
「お前........詩人の才能あるよ。」
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