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橋をよじ登るのに苦労したものの夜明け前に島長の隣家に帰った俺は、床に就くと、安心して眠った。
数時間後、オハルちゃんに起こされて、「さっき島長さんが訪れて人柱は無用との神のお告げがあったから人柱の話はなかったことにすると私に仰った。」とオハルちゃんが大喜びで言うのでヤッホー!やったぜ!と俺は大歓声を上げた。
その後、トレーニングの時間に俺のところへ島長がやって来て、「もうトレーニングは良いから橋建設に加わってくれないか。」と言ったので俺は島民の仲間入りをした気がして喜んで請け合った。
橋が完成すると、橋は大神橋と命名され、俺は島民たちと祝杯を上げ、喜びを分かち合った。
それから念願かなってオハルちゃんと結ばれ、漁師の仕事に復帰した俺は、島長の隣家に神棚を祀り、大神様の御加護に与りながら前途洋々たる人生を歩むこととなった。
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