1 あれからの僕とタカ先輩

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1 あれからの僕とタカ先輩

「もしもし?」   えー、僕はと言うと、タカ先輩と結ば…コホンコホン、あれから腐る活動はちょっと自粛してたんですけどね?  しかししかし腐の血が下半身から脳内に逆流してくるパンク寸前により身体に悪いと思って誰かさんが見てないところでですよぉ?覗いてますぅぅぅぅはぅぅぅ萌えぇぇんかもぉぉぉぉ~ん!! 「もしもーし、君!」  びゃあああっ!?  今の僕は、たぶん理事長のコレクションで飾っているのであろうオリエンタル柄の巨大な壺にスッポリ入り息を殺して往来する生徒達の動向をチェックしていたのに、なぜ僕の存在がわかるんだ!?だれだ!!そんな奴は人間じゃないぞ!?  声のした方にくるりと全身で振り向いて見たら、ぎゃ! 「か、か、壁!!かべしゃべった!」  冗談はやめて。本当に人間じゃなかった……目の前は灰色じみた壁だ。壁だ、どうみても国民的妖怪のヌ〇カベだ、それに迫ってきてる、僕の大壺に。 「あ、ちゃうちゃう」  ボンっと軽い音がして、壁は倒れた。!? 「お互いに隠れるって神経使うよねぇ。コレ軽い素材で出きてんで片手で持てちゃうんだよ☆」 「……」 「あ、そうだ、また活動始めたの?今度こそ見つけたら誘てみようと思ってたんだよ~」 「……」 「あ、おれ?黒木 保(くろき たもつ)ってゆうて新聞部やってる。君は腐男子でしょー?それも隠れ」 ど、う、し、て、し、っ、て、い、る 「ははは。新聞部じゃ君のこと平和的な意味で話題になってんだよね。それに前生徒会長だった大原貴弥の恋人だってことも確認済み☆やりよるねぇ、君ぃ」  気味悪いな……なんで僕の事をそこまで知ってるんだ! 狙いが怪しすぎる新聞部!!フツー追いかけるならBL展開してる美形とかチワワンだろうがっ!! 「僕の事はいいのでほっといて!」  僕の身長と同じ壺から飛び降りると、居たたまれずこの場から去った。ちょっと股にクイって一物が引っかかったけども問題はない。  そもそも嫌いだ天敵だ!新聞部なんて!!  アイツらは姑息で校則ギリギリネタねつ造でくるから要注意しなくちゃな!!多分ね、イメージだけどもさ!!
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