超高気圧マシーン

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 その場で出てくるのは『超高気圧マシーン・きあつめ君Ⅱ』のことで、北野博士にお願いして台風を消滅させてもらおうという意見があったのだが、反対する専門家も多数見られた。しかし、このまま勢力を強めながら日本列島に接近すると、未曾有の大惨事が起こるのは明白であった。どちらを取るのか意見は真っ二つに分かれ、しばらくは平行線のままでまとまることはなかったのだが、結局超高気圧マシーン・きあつめ君Ⅱを導入することが決められた。  その結果、前代未聞の強力な台風は消滅し、日本は未曾有の大惨事を免れたのであった。 「どうなんかね」  そういうのはラーメン金龍の店主だ。カウンターで超冷やし中華をすする小池に話しかけている。 「なにがれすか?」  口に入った麺をもごつかせ小池は返事を返した。 「ん?何がって・・・・・このまま行ったら、ホントに人類は滅亡しちまうぞ」  厨房では店主がW・Sをふかせていた。 「でも、ホントですよね。今後どうなっちゃうんですかね」  
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