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「……」
階段を無言で歩いていく雄也。螺旋階段を降りていくとどこからか女の奇声が聞こえてきた。
「――ちょ、助けて!」
螺旋階段の下から潤が階段を駆け登ってきた。
「今、追っかけが……ヤバいから、どっか隠れるトコない!?」
切実に潤が尋ねた。
「……そこの窓の外に足場ある」
「ありがとっ!!」
大きな窓を開けて潤はそこに消えた。
やがて奇声の元がやってきて雄也の横をスルーして屋上まで一気に駆け登っていった。
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