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やがて奇声の元が去ると窓から潤が出てきた。
「助かった……追っかけっているんだね、ホントに。ありがと、白鳳くんだよね?」
潤が手を差し出した。だが、それを見ただけで雄也は階段を下りていく。
「そうだけど?」
社交性のない雄也だ。何の感情もなしに、ただつまらなそうに言う。
「よろしくね」
にっこりと笑って潤は雄也の手を握って強引に握手をした。
「……」
それを一瞥してから、雄也が手を放す。ギターを持っていない手をポケットに突っ込んでしまう。
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