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「知るか」
冷たく雄也は言い放ちさっさと歩いていく。その背に潤は少しだけ寂しさを感じた。
「雄也!学祭でライブしよ!」
突然、潤が言った。振り向き怪訝な顔をする雄也。
「俺は一人で――」
「約束ね!ばいばーい!!」
雄也の言葉を遮り、一方的に潤は言って反対側へ走っていった。途中で振り返り、大きく雄也に手を振る。
「約束だかんねーっ!」
「……ちっ」
舌打ちをする雄也だが表情は微かに笑っていた。
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