3953人が本棚に入れています
本棚に追加
翌日、学園祭の準備の為に授業がなくなる。全てのクラスが準備を進める中、雄也はいつもの如く屋上にいた。
今のところ聴衆はいないが雄也は気ままにギターを弾いている。と、雄也の携帯が鳴った。面倒そうな顔をして電話に出る。
「もしもし?」
『もしもし。俺!宗司に番号教えてもらったんだけど。今から体育館来て!絶対だよ!じゃあね!!』
それだけ潤が言って電話がきれた。
「……は?」
残された雄也は苦い顔をして携帯を睨む。
「……」
すっぽかしてもいいのだが、何故だか今の電話のせいで気分が萎えていた。忌々しく舌打ちをすると、ギターをハードケースへと収める。それから雄也は気だるそうに屋上を後にした。
最初のコメントを投稿しよう!