学園祭

16/55
前へ
/716ページ
次へ
翌日、学園祭の準備の為に授業がなくなる。全てのクラスが準備を進める中、雄也はいつもの如く屋上にいた。 今のところ聴衆はいないが雄也は気ままにギターを弾いている。と、雄也の携帯が鳴った。面倒そうな顔をして電話に出る。 「もしもし?」 『もしもし。俺!宗司に番号教えてもらったんだけど。今から体育館来て!絶対だよ!じゃあね!!』 それだけ潤が言って電話がきれた。 「……は?」 残された雄也は苦い顔をして携帯を睨む。 「……」 すっぽかしてもいいのだが、何故だか今の電話のせいで気分が萎えていた。忌々しく舌打ちをすると、ギターをハードケースへと収める。それから雄也は気だるそうに屋上を後にした。
/716ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3953人が本棚に入れています
本棚に追加