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「おーい、お前ら!ちょっと手伝ってくれよ!」
と、宗司がわざわざやってきた。
「何の用だよ?クソ」
「どうかしたの?最悪」
「あのー……昨日の罵倒は俺に対する呼び名の変化だったのかな……?」
宗司が静かに落ち込みながら尋ねる。
「何でもいいじゃん。それで何か用?」
何でもいい、という潤の天然な一言が宗司を傷つけた。
「何か酷いな……お前ら。おっと、用事を忘れるトコだった。クラスでやるお化け屋敷の準備手伝えよ。頼むわ、人手足りないからよ」
「お化け屋敷ってさ、ぶっちゃけポピュラー過ぎてやる気でねぇな。クラスで決まった、だか、何だか知らねぇが、どうせお化け屋敷をしたいんじゃなくて行きたいだけだろ?――それも、一部の奴らが。それをクラスの出し物にするってどうだよ?」
雄也が厳しい言葉を宗司に浴びせた。
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