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「お前……そんなに厳しいキャラだっけ?」
涙目で宗司は言う。的を射ていて、少しも反論が出来ない。
「知るか」
「そうそう。俺らはライブの練習で忙しくなるんだから」
さりげなく潤が言うと、雄也が顔をしかめた。
「俺はやるなんて――」
「じゃあ、宗司は帰った、帰った!」
聞く耳を持たずに宗司をドアまで押していく潤。
「あっ、おい!手伝って――」
「知ってる?他人の血って……美味いんだよ?」
不気味な笑みで潤が小さく囁く。宗司の顔が面白い程ひきつった。
「ばいばーい♪」
それから爽やかに屋上のドアを潤は閉めた。
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