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「おっ、いたいた!雄也!」
屋上に騒がしい人物がやってくる。茶髪にピアス。制服のズボンを右足だけふくらはぎの上まで上げて、シャツのボタンも胸元まで開いている。
呼ばれたのはギターを弾いていた白鳳雄也。ギターを弾く手が止まって雄也は彼を見た。
「宗司か……。どうかしたのか?」
雄也が面倒臭そうに口を開く。すると騒がしい人物――もとい、絹川宗司が話し出す。
「転校生来るんだよ!お前も来い!噂だと財閥の御曹司らしいぞ!」
「そんで?」
「そんでじゃねぇ!来いっての!」
ギターを弾こうとした雄也だったが、宗司は無理やりに引っ張っていった。
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