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幕が上がって眩しい程のスポットライトがメンバーを照らした。
亮が無言のままハイハットシンバルを刻み出した。
的確に刻まれるだけの音に会場の客はざわつく。
だが、次の瞬間ギター、ベース、ハーモニカの音が合わさって一気に激しい音が生まれた。
亮もハイハットシンバルにスネアドラムやバスドラムも加わってロック色の音色になる。
客が歓声を上げながら跳びはねる。
「一曲目！“風の通り道”聴いて下さい！」
潤が言って息を吸った――
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