卒業ライブ

3/30
前へ
/716ページ
次へ
「さぁ、覚悟してよ~……。兄ちゃんは邪魔だからどいててよ!」 言われ雄也はため息混じりに頷く。 「罰として、くすぐりの刑!」 善が冬樹を捕まえてくすぐった。 声も出ない程、悶え笑い苦しむ冬樹。 「これに懲りたらもうしない事!」 「うん……」 「返事は、はい!」 「はい……」 善が出て行った。 しばらくして冬樹が解放される頃には雄也はギターを持っていた。 「お疲れ……ガキんちょ」 「うん……」 冬樹はソファに座った。 と、雄也の携帯が鳴る。 「もしもし……」 『雄也か!?ちっと今から行ってもえぇか?』 「何で?」 『ちっと、相談があるんじゃ』 「相談?」
/716ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3953人が本棚に入れています
本棚に追加