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「兄ちゃん、遅かったね。どしたの?」
善が帰ってきた雄也に尋ねた。
「今日からずっと9時以降に帰る」
「あ、そう……。そういえばアメリカっていつ行くの?」
「卒業してすぐだ。3月中に行く」
言って雄也はキッチンに入って冷蔵庫に入っていた缶コーヒーを飲んだ。
「帰ってくるの?」
「……一応な。だけど、年中帰るつもりはない。三年に一回か、二回か……それくらいのつもりだ」
「ふーん……じゃ、おやすみ」
言って善は自分の部屋に入った。
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